グローバルリング シアター (池袋西口公園ステージ)

2019年11月に池袋の西口公園につくられたステージは「グローバルリング シアター」という野外劇場。この野外劇場を設計した三菱地所設計の石川静さんとこのステージの音響についてアドバイスした音響設計家の清水寧さんとの対談が、音楽の友社のWEB「ONTOMO」に掲載されている。
ロックやポップスの野外ステージは多いが、残響が大切な「野外でクラシックの演奏」に適したステージは難しいという。それは、屋外では空気が音を吸ってしまって演奏者が自分が出した音が返ってこなく演奏が難しくなるからだそうだ。
そこでステージの横に残響を生む空間(アウターボックスと呼ぶガラス)を確保している。ステージの壁や天井に三角形の穴がありそこから演奏者の音がアウターボックスへと抜け、そこで残響音が作られ、その響きが、ステージ上の奏者たちや、ステージに近い客席に聞こえるようになっている。
三角形もステージ下側が細かく、上に行くほど大きくなっていている。奏者に近い下のほうの編み目が細かいので音が戻りやすくなっている。石川さんによると、三角形は隣接している東京芸術劇場の三角形の屋根と連動させたそうだ。
■音楽の友 ONTOMO https://ontomo-mag.com/article/interview/tsunagari15-01globalring/
■清水寧 http://www.shimiy.com/