今年の「東京芸術祭2023」は9月1日からの木ノ下歌舞伎の『勧進帳』公演から始まる。この作品は、フランス・パリ公演でも好評を博した作品。義経一行の関所越えを描い物語を大胆に再構築している。
その他の主な演目は、10月7日~15日のロロ主宰の三浦直之の群像劇『オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト(カタログ版)』、10月20日からのフランスの太陽劇団(テアトル・デュ・ソレイユ)の『金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima』フランス語上演(日本語字幕付き)。そして宮城聰さん主宰の静岡県舞台芸術センターの『マハーバーラタ 〜ナラ王の険〜』の野外公演(日程未定)が予定されている。
また、10月9日にはアジア各地のつくり手たちによるプレゼンテーション『Asian Performing Arts Camp In-Tokyo Sharing Session』がある。登壇者は約2ヶ月にわたるアートキャンプを経た、シンガポール・インド・台湾・ドイツ・フィリピン・東京・京都からの演劇人。
今回の芸術祭のテーマ『世界を反転させて陽気になる方法』について、総合ディレクターの宮城聰さんのメッセージは<明日が今日より良くなると思えずに我慢していても何も生まれない・・・いまの日本を「落ち目の国」と定義・・・「落ち目」を経験した国がいくつもあったとうことを知れば、心に余裕ができる。・・復活できた国はどんな国かと見てゆくと、それは「人間は楽しむために生きていいんだ」という考えが堂々と認められている>。<今の日本の状況を根底から変えるには、国民が国に対して「人生を楽しませろ!」と堂々と要求していいはずです。>と。(中略)
■東京芸術祭2023 https://tokyo-festival.jp/2023/
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