ミステリー文学資料館
2019年7月31日閉館

池袋3丁目の光文社ビルの1階にあった「ミステリー文学資料館」が7月31日に閉館した。閉館は光文社ビルの建替えに伴うものだという。
資料館を運営している「光文社文化財団」の理事長によると<一旦閉館となりますが、今後もミステリー文学資料館の再開に向けての協議、活動は続けて>いく意向だが、どのようなすがたで再開されるかは不明のようだ。
ミステリー文学資料館には、書籍・雑誌を合わせて4万冊ほどを所蔵している。資料は戦前に発行され、江戸川乱歩や横溝正史などを輩出した雑誌『新青年』や、『ぷろふいる』、『月刊探偵』、『探偵趣味』等の雑誌の実物を所蔵して、利用者には開架式の書架で自由に読むことができた。
こうした資料については、ネットニュース「キャリコネニュース」によると<資料は今後、光文社本社内に移転する光文財団の書棚で保管。『新青年』や『宝石』など「探偵雑誌目次総覧」に記載されている戦前・戦後の探偵雑誌や『幻影城』、『黒死館殺人事件』や『ドグラ・マグラ』など、特殊な方法で保存する貴重な書籍は光文社の倉庫で保管>するようだ。
光文社文化財団は「ミステリー文学資料館」の運営と顕彰事業「日本ミステリー文学大賞」、「日本ミステリー文学大賞新人賞」、「鶴屋南北戯曲賞」を事業としている。
■ミステリー文学資料館 https://www.mys-bun.or.jp/index.html
■日本ミステリー文学大賞 https://www.kobunsha.com/company/scheherazade/mistery.html
■キャリコネニュース   https://news.careerconnection.jp/?p=74091