1997年に西池袋の「自由学園の明日館」は国の重要文化財に指定され、その後1999年から保存修理工事が行われ池袋を代表する建築物として親しまれている。その『自由学園』が2021年4月に創立100周年をむかえた。
学園の創立者は1903年に雑誌『婦人之友』を創刊した羽仁もと子・吉一夫妻で、『婦人之友』の1921年2月号で「自由学園の創立」を告げ、4月に自由学園を普通科26名で開校した。翌年1922年の6月にフランク・ロイド・ライトと遠藤新との設計による校舎(現在の「明日館」)完成。
そののち1934年9月に『自由学園』は西池袋(旧地名は目白)から、南沢(現東久留米市学園町)に移転した。南沢にはライトの弟子遠藤新設計による校舎が建てられた。このころから西池袋の校舎は「明日館」と名づけられた。
明日館は1948年4月から「自由学園生活学校」の校舎として1973年まで使われ、生活学校の生徒は高等学校卒業の女子で、この期間に1218名の卒業生を送り出している。現在の「明日館」は自由学園の公開講座やイベント会場、ウェディング会場として使用されている。
東久留米に移転して「自由学園」は幼児生活団幼稚園から最高学部(大学部)までの一貫教育の学校となっている。現在は男女別学の男子部・女子部(中等科・高等科)を2024年には共学にする予定だそうだ。
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■自由学園 https://www.jiyu.ac.jp/
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■婦人之友 https://www.fujinnotomo.co.jp/