豊島区が7月1日から「ひきこもり」専用の相談窓口を設置した。相談は窓口に行かずに電話、メール、オンライン相談(7月下旬以降)、アウトリーチで行う。自宅など当事者や家族が安心して相談できるよう自宅訪問などで対応する。また8月から『ひきこもり専用ホームページ』を開設する予定となっている。
豊島区では、過去3年間に「ひきこもり」に関して区の窓口に相談が225件あり、その状況調査で当事者の約半数が40代から50代で、そして最初の相談者の4割が家族で「8050問題」が豊島区でも課題となっている。
豊島区は「厚生労働省の政策レポート」の、ひきこもりの存在率は人口の0.67%であるとの数値にもとづき約2,000世帯が該当すると推計している。
内閣府の2018(平成30)年の調査<満40歳から満64歳までの者を対象とするひきこもりの調査>によると、「ひきこもり」っているのは61万3千人になるという。その内の24万8千人は<ふだんは家にいるが、自分の趣味に関する用事の時だけ外出する>『準ひきこもり』と<近所のコンビニなどには出かける、家から・自室から出ない>などは『狭義のひきこもり』で36万5千人となっている。
▽「8050問題」とは「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支える問題で、背景として子どもの「ひきこもり」がある。
■豊島区ひきこもり支援 https://www.city.toshima.lg.jp/013/kuse/koho/hodo/r0306/2106301128.html
■厚生労働省「ひ引きこもり政策レポート」 https://www.mhlw.go.jp/seisaku/2010/02/02.html
■内閣府ひきこもりの実態  https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01honpen/s0_2.html