夏目漱石の墓(雑司ヶ谷霊園)

6月に開催された「東京都公園審議会」に都知事から雑司ヶ谷霊園について「諮問」した。審議会では練馬区城址公園日比谷公園についても諮問があった。
豊島区の関係は「雑司ケ谷霊園再生のあり方について」で、都はこれまで都内の霊園を「霊園と公園の共存」を目指して取り組みをしていて区部の青山、谷中、染井の霊園については再生計画を立案していて、雑司ヶ谷霊園は区部での最後の取り組みとなっている。
諮問するにあたって、雑司が谷霊園の再生は<霊園周辺は、江戸時代から続く鬼子母神堂等の寺社や旧宣教師館等の洋風建築が現存し、歴史と文化を感じることができる。また、霊園はかつての御鷹部屋跡地に立地し、開園以来 140 年以上の歴史が育んできた多くの巨木が生育するなど、豊かな歴史資源や自然資源が存在している。>という歴史的背景があると説明している。(写真は夏目漱石の墓)
公園審議会からの答申は2021(令和3)年3月頃が予定されていて、その前に11月から12月に都民からの意見の募集(パブリックコメント)が予定されている。
豊島区にある「染井霊園」については2012(平成24)年に答申が出されている。その答申には1歴史に学び、未来に繋ぐ、文化を育む場として再生、2 豊かな地域性を感じられる空間として再生 、3 故人を偲ぶ静謐で品格ある空間として再生の3つの方針が示されていた。
■東京都公園審議会 https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/park/shingikai/kouen0106.html
■雑司ヶ谷霊園諮問文 https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/content/000048934.pdf
■染井霊園再生のあり方(2012年) https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/park/tokyo_kouen/shingikai/24toushin_somei.html