2025 都区財政調整

東京都と特別区長会が8月8日に、2025(令和7)年度の「都区財政調整」算定結果を発表した。豊島区には今年は昨年比11.7%増の371億84百万円が配分される。
この都区財政調整での配分金は、普通の自治体が自ら徴収している税金の一部を東京都が徴収していて、それを23区に分配するもの。その元になる税金は、都が徴収している固定資産税と市町村民税法人分、特別土地保有税の3税
豊島区の2025年度一般会計予算は、約1706億円で対前年度比55億6千5百万円増で4.3%増となっている。この当初予算では都区財調での収入は365億円を見込んでいたが371億84百万円で約6億円の収入増となる。
都区財調調整での配分方法は東京都と23特別区長会とが協議によって配分率を決めていて、今年は総額の56%が23区に分配される。
なぜ分配するか?普通自治体が行っている上下水道、消防などは東京都が担っていて、それに見合う財源を都に配分する必要があるため。
さらに特別区の行政が大都市地域としての23区の均衡を保つため、特別区間の財源調整を行う。必要な財源を担保するためにそれぞれの特別区に分配する金額を決めている。今年度の23区への普通交付金の額は<1兆2,139億7,400万円>で、前年度と比べて7.8%の増となっている
2025年度は23特別区でも、<港区と渋谷区>は住民税などで行政として行うべき事業に必要な税収(収入)があるので分配金は0円となっている。
他の21区は23区民への均等なサービスを確保するための「基準財政需要」に応じる必要額が分配される。 その金額が大きい自治体は、足立区の1182億、江戸川区1173億、練馬区1070億、葛飾区916億、板橋区892億が上位で、港区と渋谷区には税収が多いため分配金はゼロ円。
※豊島区の予算は、一般会計予算1706億円、国民健康保険会計309億円、後期高齢者医療保険76億円、介護保険会計219億円の4会計の総計は2309億円となっている。
■特別区長会 http://www.tokyo23city-kuchokai.jp/seido/r04_santei_shiryo.html
■都令和7年度都区財政調整算定結果 https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/08/2025080806
■豊島区令和7年度予算ミニブックhttps://www.city.toshima.lg.jp/documents/3689/r7toshima_yosannminibook.pdf