東京芸術劇場が2026年度から、野田秀樹さんの後継芸術監督として2人の芸術監督を迎えると公表した。音楽部門の芸術監督は新設で、指揮者の山田和樹さんが初代音楽芸術監督になる。舞台芸術部門は、演劇作家、小説家の岡田利規さん。これで芸劇の音楽部門の主催公演がより充実したものになるだろうと期待される。
山田さんは就任のメッセージで<ここから何が発信できるか。見据えるのは、池袋から世界への発信です。世界から輸入する一方ではなく、輸出側に回る発想を軸にしたいと考えています。>と述べている。
岡田さんはメッセージで<芸術と、人びと/社会/現実との関係を問い続ける。それを、東京芸術劇場の芸術監督の仕事をする>と。
山田さんは、指揮者として国内の各地のオーケストラ、国外ではモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督、2023年4月からバーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼アーティスティックアドバイザー、そして東京混声合唱団の音楽監督として活躍している。
岡田利規さんは、演劇作家、小説家で、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」を主宰。劇団は国内のみならず、アジア・欧州・北米・南米あわせて90都市以上で作品を上演した。またオペラの「夕鶴」の演出を担当、小説家として2007年に『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で大江健三郎賞受賞している。岡田さんは2025年度からの東京芸術祭アーティスティックディレクターにも就任する。
■東京芸術劇場 https://www.geigeki.jp/info/20240425/
■チェルフィッチュ https://chelfitsch.net/
■山田和樹 https://twitter.com/yamakazu_takt
■バーミンガム市交響楽団 https://cbso.co.uk/
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