砂金家長屋 改築中の外装(平成20年)

砂金家長屋 昭和7年頃の写真(改築中の掲示物)

雑司が谷の鬼子母神のケヤキ並木の中ほどにある「砂金家長屋」と、長屋の後ろにある「並木ハウス」が2018年5月10日付けで国の有形文化財に登録された。
文化審議会の登録答申に記載されている登録理由は、<正面洋風の五軒長屋で,水平性を強調した窓や軒の金属張りが昭和前期流行のデザインを伝えるもの>。建物は昭和7年頃の建築で長屋建ての店舗兼住宅で、平成20年に改築されてている。
「並木ハウス」については、<幅広の中廊下や床の間付きの部屋、気品あるかたちの手すりが特徴的な上質な仕様の賃貸アパート。> 昭和28年の建築で平成21年に改修している。並木ハウスには漫画家の手塚治さんの仕事場だったことは広く知られているので、このことが登録の裏の理由だったかもしれない。
登録有形文化財(建造物)は全国に11,772件で東京都には368件あったが、今回の登録で全国で11,886件となる。
■文化庁報道発表 http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1402122.html
■国指定文化財等データベース https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/index_pc.html
■文化審議会 http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/