東京都議会の厚生委員会が10月3日に、子どもを受動喫煙から守る条例を可決し、5日の都議会本会議で可決される見込みだと朝日新聞(10月4日朝刊)が報じた。都民ファーストの会、公明党、民進党が共同で提案した条例で、条例の全文は入手できないが「子どもを受動喫煙から守るためとして、子どもがいる自宅や自動車の中などでの禁煙を、また保護者には、受動喫煙を防ぐ措置のない施設に子どもを立ち入らせないよう努力する」ことを義務とする罰則なしの条例だそうだ。この議員提出の条例は都議会では2011年以来だそうだ。
この条例については、都民ファーストと公明党は今年8月末に共同で「東京都子どもを受動喫煙から守る条例案」を発表して意見公募をしていた。また、この議員提出条例とは別に東京都庁は「東京都受動喫煙防止条例(仮称)の基本的な考え方」について10月6日まで意見を募集し条例を準備している。この条例は、子どもに限定しない大きな枠で受動喫煙を防止することを目的とするものだ。
豊島区では「豊島区子どもを受動喫煙から守る条例(仮称)」の制定のため区民から意見を求めていたが都が条例を準備していることを理由に制定を中止している。
■都民ファースト・公明党条例案  https://tomin1st.jp/news/archives/831/
■都の意見募集 http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/09/08/09.html